宮崎おうにゅう島到着

2018/03/19

何とか生きて到着しました・・・

その理由はあとで

 

 

今日は新居浜マリーナから頑張って宮崎の延岡まで頑張るつもり

今日は最大の難所、来島海峡を越えます

潮止まりは朝の6時半のを目指しますが

新居浜マリーナから来島海峡まではどう頑張っても1時間はかかります

しかも朝5時半などまだまだ真夜中で

6時になってやっと出航出来ました

瀬戸内海は朝からべた凪

まるでコンクリートの道路を走っているように振動もなく滑っていきます

 

ですがまだ薄暗いのでスピードは出せません

結局、来島海峡を超える頃には潮止まりは結構過ぎてしまいました

でも鳴門よりはまだマシなのでちょっとドキドキしながら通過

 

これが噂の来島海峡です

でも橋の下を通過したあたりから渦巻きが出始めて

 

ちょっとわかりにくいですが渦巻いているのわかりますでしょうか?

これで無事来島海峡ともお別れ

 

なんですが・・・

問題はここから

 

来島海峡通過なんかは屁のカッパの鼻毛みたいなものでした

ここを超えると瀬戸内海もだんだんと本性を表して来はじめ

橋の下よりも流れが早く、いろんなところで潮のぶつかる潮目があり

そこは軽く5ノット以上流されます

 

ちょうど南流の時間なので20ノットで走っていても急に15ノット以下に落ちるのです

これがもしヨットだったら・・・

ナンマンダブ ナンマンダブ

 

ヨットに乗っている人はわかると思うのですが

至る所にチョッピーな三角波、潮目、渦巻き

パワーボートだから結構すんなり通過しますが、ヨットならアウトです

なかなかここから抜け出せなくなりますね

 

穏やかな瀬戸内海もこんな状態から豊後水道に近づくにつれだんだん荒れて来て

またいつもの大荒れ状態

しかもこのタイミングでペラーに何か巻きついて

エンジンがガタガタ・・・・

大荒れの中の対処

船が大きく暴れる中でスクリューを逆回しにして何度かトライ

運良く取れました \(^o^)/

恥ずかしながらここで酔い止めを飲みました(泣)

 

 

あ、まだこれは悲劇の序奏ですよ

多分まだイントロまでも行ってません

 

四国沿いにギリギリに寄って最終の佐田岬を通過した後に

さらなる悲劇が

豊後水道に入るとすぐに三角波の嵐

潮目もあっちこっちにあって船は木の葉のようにバタバタで

しかもパワーボートで横波・・・

ひどい時には4メートルぐらいの横波が襲って来ます

前に進むどころか船のバランスを維持するのが精一杯で

沈没するかと思いました

 

船は沖でシケにあっても逃げ場はありませんし

波の向き次第では前に進むことも、陸側に向くことも不可能になります

もちろんですがそこで止まって救助を要請しても引っ張って行くことも出来ないのです

そこで船を放棄して人間だけ生き残るか

船と一緒に生き残ることに必死になるしかないのです

 

今回は思わぬシケで逃げ場がなくなりましたが

同行のクルーが糸満海人のベテランだったので彼に助けられました

 

あ、その辺りの写真は全くありません

生きることで必死でしたので

出発してからは昨日の瀬戸内海以外は全て大しけ

今日が一番命の危険を感じましたね

 

船の回航は本当に命がけです

お金だして待っているオーナーさんはそれでも高いとかいう人もいますが

一回オーナーさんを乗せてこの苦労を知ってほしいです

 

明日からまた大荒れになり明日とあさっては出航できません

2日間缶詰の足止めです

このマイナス部分を取り戻すのにまた無理して走らないといけません

 

とりあえず明日は回航記はおやすみです

明日はレンタルチャリでも借りておうにゅう島一周でもしてみようかな・・・