生きて帰りました

2018/05/19

先日より

クルーザーを取りに行って

まぁ無事には帰ったんですが

いろいろ試練がありまして

まだ松山に居るわけですが、今日飛行機で沖縄に帰ります

 

とりあえずは西宮マリーナで船とご対面までは順調でして

ですが予約していた時間がマリーナ側と私とトレーラーのドライバーと違っていて

マリーナにごめんなさいとお願いをして

何とか朝から下ろしていただけて

このまま出航準備とか使い方などチェックしてすぐに新居浜マリーナまで出航

新西宮マリーナとも数時間でお別れ

噂ではかなり厳しいマリーナとは聞いておりまして

ちょっとビビっていましたが受付の女性スタッフも担当の方も良くしてくれました

燃料をチェックして半分はあったので小豆島までは持つと判断して

本当は給油していけばよかったんですがここが失敗の始まりで

実はこの船燃料タンク出航してから燃料計燃料計の減りが早いので気づいたんですが満タンで400リッタータンクのようで・・・

となると出航時の燃料は多く見積もっても200リッターもしくはそれ以下

小豆島まで行ける量ではないじゃないの

気づいたのはもう明石海峡を渡るあたりで

引き返すも、他の港に入るも出来ず

明石を過ぎた時にはもう燃料計E線近くに

これから2時間はまだかかるというのに

しかも明石過ぎてから海は大荒れになりはじめ、船も大変な事態に

大荒れの海の中でガス欠になる危機

絶対に避けたい・・・

いろんな知識と技術を駆使して

超燃費走行

とりあえずは小豆島の池田港に給油所があるのでそこを何とか目指しますが

多分もう池田港までもたどり着けないかもしれないので

とりあえず小豆島の一番近い港に緊急着岸することに

とにかく陸に着けれれば漂流も救助もまのがれるので

 

何とか無事に小豆島に着岸

スタンドを探して給油に来てもらい何とか難を逃れました

今日はもう遅いのでここで船内泊して明日早朝出航します

が・・・夜になってここの桟橋が急に大揺れになり始め

係留している船の中で洗濯機状態

流石にもう船の中に居れないので外に出て

ちょっと落ち着いて対策を考える

今回は装備はなにも用意していなくて寝袋もないので外でも寝れないし

仕方なく夜10時過ぎからホテルを探し

あったのが高級リゾートホテル・・・

価格はちょっとお高め

寝るだけで夜明けには出て行くのでもったいなかったんですが

前日もオレンジフェリーで一睡もできなかった事もあり

仕方なく高級ホテルにチェッキン

流石にぐっすり寝ましたよ

 

朝6時に小豆島を出航

この日もまだ海は多少荒れ気味

しかも霧がすごくて100メートル先も見えない状況

瀬戸内海でもこの海域で視界が悪い恐怖、わかりますでしょうか?

霧の向こうに、気づいたら超大型のフェリーが数百メートル前に居たりと

今回の船はレーダーはついて居ないので目玉を二倍にして頑張りましたよ

結局、瀬戸大橋を超えるぐらいまでは大変でした

で、今度はナビオニクスで新居浜マリーナの場所を間違えて

ほぼ近くまで帰っているのにプチ迷子になり

マリーナ前の漁網の嵐をぐねぐね走り

何とか無事に新居浜マリーナに到着

今度は問題は着岸

この船、なぜかハンドルめちゃ重、アクセルレバー硬い、シフトレバーも硬くてニュートラルの感触が全くわからない、フィルムとか貼って居るので船内から外の視界も悪い

非常に問題多き船だったんですが船のコントロールもできないので着岸は非常に困難

昨日の小豆島の緊急着岸も緊急事態だというのに超大変でして

今日も新居浜マリーナでこんな状況で着岸・・・

結局スタッフの人に手伝ってもらって何とか無事着岸

それから一息してから船の片付けやいろんなところの調整や点検

 

また問題発覚

昨日からえらいビルジがたまると思って小豆島でも抜いたんですが

また結構溜まって居ます

いろいろチェックしたら右側のエンジンの海水のホースバンドの締めが甘くて

そこから海水が漏れて居るのが発覚

半日かけて修正して機関場の海水も全て洗浄してクリーニングして塩分除去して

まぁ最後まで大変でした

まだまだ他にも問題があったので今度来週また新居浜に行くのでその時に直します

 

今回はちょっと新居浜までの近場を回航するというナメた考えが

いろんなトラブルを起こしました

大変お恥ずかしい失敗もしましたが全ては準備不足から起こる事です

私も今回のトラブルでいろんな事を学びました

船に乗る時には「例外は無い」という事を改めて実感

まぁとりあえず今日は生きて沖縄に帰りますわ